東京・大田区の中規模スーパーの40代女性パート店員が打ち明ける。
「現在、当店では9割がセルフレジになっています。ここ2年で急速に導入が進み、私たち『チェッカー(レジ打ち)』のパートの大半が“配置換え”されました。
商品の品出しや陳列、食品加工など、いわゆるバックヤード業務に回され、毎月の賃金が下がった人も少なくありません。
私はチェッカーとして残りましたが、日々の大半の業務はセルフレジの操作補助。これが、相当ストレスが溜まる仕事で……」
一方で、セルフレジを悪用した「万引き」も増加傾向にあるという。別の都内スーパーの40代男性店長の話。
とあるお客様によると
「どの店でも私が操作していると店員さんが駆け寄ってくる。恐らく、『レジの使い方が分からない爺さん』『精算ミスをする』と思われているからでしょう。これが不愉快でたまらない(苦笑)。初見の店で、勝手が違うセルフレジの操作にまごつき、後ろの若い客から舌打ちされたことも。以来、自分は近所の店しか行かなくなりました。日常使いしていた飲食チェーンでもタッチパネル注文が導入され、ハードルが高くなった感じ。気軽に買い物や食事が出来なくなってきたなぁ……」